2016年11月7日
こんにちは(^^)
以前、シーリングについて少し説明をさせて頂いたので
本日はもう少し詳しくご説明したいと思います
シーリング(コーキング)とは…
家の外壁で最近よく見られる、サイディングという種類の壁があります。
このサイディングボードのボードとボードの境目にある
繋ぎ目にゴム状のものが埋め込まれています。
他にも、サイディングではない他の種類の壁の住宅でも
石張りのタイルの目地の部分や窓などのサッシまわり
屋根やバルコニーなどにある隙間の部分を防水のために
シーリング材で埋めている部分があります。
以下の写真のゴム状のことをシーリング。またコーキングともいいます。
新築時は上から塗装をしていないため、シールがむき出しの状態になっています。
そのため紫外線の影響を直接受け劣化していきます。
特に、家の東側より陽当たりのよい南側の劣化が激しくなります。
このシーリング材が劣化していると防水に影響があり、家の劣化にもつながります。
雨水の侵入を防ぐためにも、塗装前にシールの打ち直しの交換工事が必要になってきます。
打ち直しをせずに塗装も可能かもしれません。
ですが、せっかく足場を組んで工事するので、多少の費用は加算されてしまいますが
長持ちすることを考えれば、やっておいた方がいいでしょう。
また、サイディング外壁だけでなく、同じようにボードを
張り合わせたような状態の壁であるALC住宅の目地はもちろん
モルタル外壁のような1枚壁にもシーリング工事はおこなわれます。
モルタル壁おの場合は、目地のシーリング工事というものではなく
クラック(ひび割れ)の補修です。
クラックの隙間にシーリング材を埋め込み、その上から塗装を施すことで、
補修部分のまわりを壁と馴染ませることが出来ます。
さらに、シーリング材と塗料の相性が悪かった場合に起こるブリードという劣化現象もあります。
ブリードとは、シーリング材と塗膜が化学反応を起こすことで
仕上げ面の塗膜が粘着性を持ち、ホコリや大気中の汚染物質を吸いつけて汚れてしまう現象です。
★シールの傷み方★
・シーリング材のひび割れ…紫外線の影響で経年劣化。
・サイディングの断面からの剥離…施工時のプライマー(接着剤)不足。
・肉やせとひび割れ…シーリング材の充填不足。
・肉やせ
劣化とともに、シールそのものがやせ細っています。
新築時に施工したシールの充填不足も考えられます。
・剥離
サイディングボードの断面から、剥離しています。
紫外線による肉やせも原因ですが、新築施工時のシール注入前に行う、
プライマー(接着剤)不足も考えられます。
★シーリング打ち替え工事の手順★
・カッターを入れて劣化した古いシールを撤去していきます。
・コーキング注入箇所にマスキングテープを貼ります。
・目地にプライマー(接着剤)を塗ります。この作業が甘いと剥離の原因になります。
・目地にコーキングを注入します。
・ヘラ押えを行ってシーリング材を押し込み密着性を高め
余分なシーリング材を除去します。
表面を綺麗に整える目的もあります。
・シーリング材が固まる前に養生テープを剥がし、
周囲の清掃と確認を行い、完了となります。